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「地銀・信金・都銀」は何が違う?今さら聞けない金融機関の基礎知識と、地銀を選ぶべきケース

(画像=pefkos/stock.adobe.com)

金融機関には複数の種類があり、なかでも「地銀・信金・都銀」の違いは理解しておきたいポイント。いずれも企業をサポートする金融機関ですが、その役割やサービスには違いがあります。それぞれの違いを正しく理解し、金融機関をうまく活用していきましょう。

地方銀行と信用金庫の違いとは?

地方銀行と信用金庫は、いずれも地域密着型の金融機関です。ただし、細かく比較するとさまざまな違いがあるため、その違いを理解したうえで各シーンに適した金融機関を選ぶことが重要です。

では、地方銀行と信用金庫にはどのような違いがあるのか、具体的な相違点を以下で見ていきましょう。

主な違い地方銀行信用金庫
・組織の概要銀行法に基づく営利法人信用金庫法に基づく非営利協同組織
・主な目的地域金融の担い手として、個人や中小事業者の金融ニーズに応えること地域の会員が相互扶助を行い、互いに地域の繁栄を図ること
・会員資格なし住所や事業所の有無、会社規模などに関する資格が設けられている
・業務範囲特に制限なし預金には制限がないものの、融資は原則として会員が対象
・地域への密着度高い地方銀行よりさらに高い
・貸出金利一般的な融資の中では低い地方銀行に比べるとやや高い

信用金庫と比べた場合の地方銀行のメリットとしては、「幅広いサービスを利用できる点」や「貸出金利が低い点」などが挙げられます。一方で、信用金庫は地域密着型の非営利組織であるため、小規模な融資でも丁寧にサポートしてくれるなど、地域により根差したサポートを期待できます。

地方銀行と都市銀行の違いとは?

地方銀行と都市銀行は、いずれも銀行法に基づく営利法人です。しかし、同じ銀行であっても対応地域やサービスには大きな違いがあるため、地銀・都銀の違いについても以下でしっかりと確認しておきましょう。

主な違い地方銀行都市銀行
・対応している地域各地方や都道府県内本店は大都市に構えているものの、日本全国に支店をもつ
・顧客地域の個人や中小事業者が中心法人については、大手上場企業が中心
・資金力都市銀行に比べると低い高い
・地域への密着度高い低い
・貸出金利一般的な融資の中では低い地方銀行よりもさらに低い

都市銀行の融資は大口の顧客が中心であり、豊富な資金量を活かすことで高額かつ低金利の融資を提供しています。また、さまざまなタイプの資産運用や経営コンサルティングなど、サービスの幅が広い点も都市銀行ならではの特徴です。

ただし、地方銀行や信用金庫に比べると地域への密着度が低く、各地域に根差したサービスを提供しているとは言えません。

地方銀行を選ぶべき4つのケース

地方銀行は信用金庫ほどではありませんが、基本的には地域密着型のサービスを展開しています。そのため、それぞれの地域に合ったきめ細やかなサービスを受けたいときには、積極的に考えたい選択肢と言えるでしょう。

また、利用する金融機関を選ぶ際には、以下の関係性も意識しておくことが重要です。

・資金力の高さ…都市銀行>地方銀行>信用金庫
・貸出金利の低さ…都市銀行>地方銀行>信用金庫

つまり、多くの資金を低金利で調達したい場合には、都市銀行の融資が最も好条件になります。ただし、都市銀行は大口の顧客への対応が中心となるため、地方企業・中小企業では融資のハードルがやや高くなってしまうことも。万が一、都市銀行から融資を断られたときの選択肢として、地方銀行を意識しておくことは中小経営者にとって非常に重要です。

ここまでをまとめると、以下に該当するようなケースでは、地方銀行を選ぶことが望ましいと言えます。

・地域密着型のきめ細やかなサービスを受けたいとき
・中規模の融資が必要になったとき
・大規模かつ低金利の融資を希望していたものの、都市銀行から融資を断られてしまったとき
・信用金庫に比べて、やや広いエリアでのサービス提供を求めているとき

なかでも地域に根差した形で経営を行っている企業にとって、地方銀行は非常に重要な存在です。これまで特に金融機関の選び方・関わり方を意識してこなかった中小経営者は、これを機に自社を取り巻く環境を見直してみましょう。

特定のエリアで経営を続ける事業者は、地銀・信金の両方に目を向けよう

今回はそれぞれの金融機関の特徴を紹介しましたが、地域によっては地銀・信金が連携しているケースも見受けられます。そのようなエリアでは、さらに地域に寄り添ったサービスを受けられる可能性があるので、常に最新の地域情報を確認しておくことが重要です。

特にひとつの地域に絞って経営を続ける事業者は、地銀・信金の両方の動向や情報をこまめに確認しておきましょう。

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